インプラントはやらない方が良いのか?
インプラントに対して良い声も悪い声もたくさんあります。インプラントは虫歯治療とは違い外科手術が必要で、また自由診療(保険外診療)のため治療費も高額になるため、多くの方が不安に感じ、インターネット上でインプラントに関する情報を探されていらっしゃいます。そのような中、最近「インプラントやらなきゃよかった」というお声を多くお見受けします。もちろんこのようなお声は多数ございます。ですが、インプラントの全てが悪いわけではございません。インプラントにも良い点はたくさんあります。ではなぜインプラントをやらない方が良いという声も多くあるのか。今回はインプラントをやらない方が良いと言われている情報の背景からその根拠などを探ってまいります。
【目次】
・インプラントをやらなきゃよかったという理由
・インプラントで後悔しない方法
・まとめ
インプラントをやらなきゃよかった理由
インプラントをやらなきゃよかったという理由はインターネット上にたくさんあります。ただこのような情報はたくさんあるものの、全てが正しい情報というわけではございません。インターネット上にあるインプラントやらなきゃよかったとう情報に目を通しているといくつかの共通点が見受けられ、おおよそ4点に整理することができます。1点目は患者さまのお身体の状態を見誤ってインプラントをし、何かしらトラブルが起きてしまった場合になります。2点目はインプラントをやってみたが、思うように噛めない、見た目が悪いなど期待した以上の結果を得られなく、後悔した場合になります。最後の3点目は、外科手術中や手術後の合併症を伴った際の痛みや不快感に関する場合になります。
インプラントをやらなきゃよかった理由①:身体
インプラントは虫歯治療とは違い外科手術を伴います。よってそもそもインプラントの出来る方と出来ない方、言い換えると適した方と適さない方に分かれます。これは現代のインプラントを取り巻く環境(材質、設備、技術など)では限界があり、現時点ではどうにもなりません。ただ今後このようなことも少しずつ改善される可能性もあります。ですが、それはまだ先のお話になりますのでこちらでは省略いたします。インプラントをやらなきゃよかったと言われている理由の1点目は、この適しているのか、適していないのか、この判断を何かしらの理由で見誤ってしまい、インプラントをされた後に何かしらのトラブルが発生し、インプラントをやらなきゃよかったと言われている方になります。先程も申し上げましたが、インプラントは外科手術を伴うため、外科手術に耐えることのできる身体の強さ、成熟度が必要になります。また一定の状態を必要とします。インプラントには顎の骨の高さ、幅、密度などの条件をクリアしていなければなりません。例えば子供など若年層の場合、顎の骨がまだ成長段階のため、高さ、幅、密度ともにインプラントの外科手術に耐えることのできる状態ではございません。よって若年層はそもそもインプラントには適しておりません。その他にも心臓に疾患のある場合、外科手術を伴うインプラントではお身体への負担が大きすぎるためインプラントには適しておりません。その他、おタバコを吸われる方、良くお酒を飲まれる方もインプラントには適しておりません。このようにそもそもインプラントに適してない方が何かしらの理由でインプラントを実施し、何かしらのトラブルになってしまい、インプラントやらなきゃよかったと言われているのだろうと思われます。
インプラントをやらなきゃよかった理由②:期待値
インプラントは保険外治療の為、治療費が高額になります。他に例えると、軽自動車なら新車を買えてしまう場合もあります。このように高額な費用がかかる場合もあるため、多くの方が天然歯と変わらぬ機能と見た目を取り戻せる、もしくは天然歯以上の機能と見た目を手にいれることができると大きな期待をされます。この大きな期待に対し、実際は噛みづらかったり、見た目が良くなかったり、メンテナンスが必要だったりと期待した結果が得られなく、後悔されたことでインプラントやらなきゃよかったと言われているのだろうと思われます。
インプラントをやらなきゃよかった理由③:痛み
インプラントは外科手術を伴います。歯茎を切開したり、顎の骨に穴を開けたりするので、痛みや音、振動などこれまで味わったことのない不快さを感じられる方も多くいらっしゃいます。麻酔をかけてはいますが、全く感じないわけではございません。また手術後に不快感や痛みが数日残ることもございます。このような手術中や回復期間中に感じる不快さや痛みに対し、ここまでの不快さや痛みを伴うならインプラントやらなきゃよかったと後悔されて言われているのだろうと思われます。
インターネット上にあるインプラントやらなきゃよった理由は以上のように大きく3点がありました。これらの3点の理由を見ていると、インプラント実施後の成果がインプラント実施前の期待値を大きく下回ってしまっている点が挙げられます。ではなぜこのような期待値と成果にギャップが生まれるのでしょうか。このギャップが生まれなければインプラントやらなきゃよかったと言わなかった、もしくは言われる方が減ったのではないかと思われます。このギャップを未然に防ぐには、かかりつけの歯科医院へ相談する、インプラントをされた方に話を聞いてみる、インターネット上で情報を集めるなどの方法があります。ここでは差分が生まれないようにし、後悔を未然に防ぐ方法をお伝えします。
インプラントで後悔しない方法
インプラントで後悔しないためにはかかりつけ歯科医院へ相談する、インプラントをされた方に話を聞いてみるなどいくつかの方法があります。ここでは後悔を未然に防ぐいくつかのポイントをお伝えいたします。
- インプラントの実績数、所持資格、インプラントが可能な設備が整っているかをチェックする
- 自身の口や骨、健康状態、生活スタイルの状況をふまえ、手術プロセスやリスクについて歯科医師に質問し、自身に適しているかチェックする
- 手術後のトラブルに対し保証やメンテナンスがしっかりしているかチェックする
- インプラント後のイメージがしっかりできる説明や提案があるかチェックする
インプラントは身体も心も費用面でもリスクを伴います。かかりつけの歯科医院への相談だけではなく、他の歯科医院=セカンドオピニオンの検討もオススメいたします。とても大切な決定をされる前に、別の歯科医院の意見を聞くことは徳になっても損をすることはありません。
まとめ
今回はインプラントやらなきゃよかったという情報を深掘りしました。インプラントは決してリスクばかりではありません。ただ外科手術も伴う為、いろいろなリスクが伴います。また費用も高額な為、期待値もふくらみます。くれぐれもインターネット上の情報だけを鵜呑みにされず、上記のポイントをふまえながらかかりつけの歯科医院や他の歯科医院でインプラント手術前にインプラントのリスクとご自身の期待値を明確され、ご納得の上ご決断くださいませ。もしお悩みになった場合、当院へご連絡ください。インプラント担当医がご納得いただけるまでご説明いたします。お気軽にご相談くださいませ。