ブリッジは歯を失った方に向けた歯科治療の1つ
歯を失った場合の治療方法はいくつかあります。一般的にはブリッジ、入れ歯、インプラントの3つの治療方法になります。今回は失った歯の周囲の歯を支えとして使用して失った歯の機能を補うブリッジを取り上げます。大切なことは、歯を失った状態を放置すると食事がしずらいだけではなく、歯並びが悪くなったり、また歯を失う可能性があります。歯を失った状態を放置されていたっしゃる方にはご参考にいただけると幸いです。
【目次】
・歯を失った状態を放置する場合のリスク
・ブリッジとは
・ブリッジのメリットとデメリット
・ブリッジ治療の流れと期間
・ブリッジの費用
・まとめ
歯を失った状態を放置する場合のリスク
歯を失った状態を放置されている方をお見受けしますが、歯を失った状態を放置するといくつかのリスクが生じる可能性があります。場合により患者さまのお口全体の健康に影響が及ぶ可能性があります。以下は歯を失った状態を放置した場合に起こりうるリスクになります。
・咬み合わせ:歯を失うと咬む力が分散されず周囲の健康な歯へ負担がかかる可能性があり、長期間続くと健康な歯が変形したり、歯並びが悪くなったりする可能性があります。
・歯並び:失った歯の周囲の歯は、失った歯のスペースを埋めようとして移動することがあります。これにより歯並びが悪くなったりする可能性があります。
・顎骨の減少:歯を失うと顎の骨への刺激が減り、顎の骨が減る可能性があります。
・咬む力:歯を失った状態では食事がうまくできず、健康への影響を引き起こす可能性があります。
・清潔さ:失った歯のまわりは清掃が難しくなり、歯垢や歯石が蓄積しやすくなり歯周病や虫歯のリスクが増える可能性があります。
・関節の問題:咬み合わせが悪くなるlことで顎関節に負担がかかり、顎関節症状を引き起こす可能性があります。
歯を失った状態を放置するとこれらの問題が進行しする可能性があります。歯を失った場合、早めにかかりつけ歯科医へご相談し、ブリッジなどの適切な治療を受けられることをオススメいたします。
ブリッジとは
ブリッジは歯科治療の一種です。失った歯を補うために人工の歯の取り付ける治療になります。通常ブリッジは自然な歯を利用し、周囲の自然な歯へ橋(ブリッジ)をかけるよう金属やセラミックなどの被せ物を取り付けます。ブリッジは咬む機能を回復させるだけではなく、歯並びを整える、見た目も改善する役割があります。
ブリッジのメリットとデメリット
ブリッジは失った歯を補うための歯科治療法です。以下がブリッジのメリットとデメリットになります。
●メリット
・見た目の回復:ブリッジは失った歯の部分を補います。自然な歯とほぼ同じような見た目を得ることができます。
・咬む力の回復:ブリッジは咬む力を補います。自然な歯と同じように食事を楽しむことができます。
・歯並びの維持:失った歯の代わりにブリッジを装着することで歯の並びを維持することができます。周囲の歯が歯並びを乱すことを防ぎます。
●デメリット
・周囲の歯への負担:ブリッジは周囲の健康な歯を支えとして使用します。これらの歯を少し削り取ることになります。
ブリッジをご検討される際にはこれらのメリットとデメリットをふまえ、かかりつけの歯科医とご相談くださいませ。
ブリッジ治療の流れと期間
ブリッジの治療期間はお口の中の状態により異なります。一般的にブリッジの治療には数週間から数ヶ月かかります。以下はブリッジの治療の主なステップと治療期間の一般的な目安になります。
●ステップ
・治療の計画:初回の診療ではお口の中を検査し、患者さまのご要望とお口の中の検査結果をふまえ、治療計画を作ります。おおよそ1〜2週間程度かかります。
・仮歯の装着:失った歯の周りの歯に対してブリッジしやすいよう環境を整えます。整えた後、仮歯を作成・装着します。おおよそ1〜2週間になります。
・ブリッジの装着:装着した仮歯をふまえ技工士がブリッジを作成します。ブリッジ完成後は仮歯を外し、完成したブリッジを装着します。おおよそ1〜2週間になります。
上記のステップと治療期間は個あくまでも一般的なケースであり目安になります。患者さまによってはこれらのステップや期間が異なることがあります。より詳しく知りたい方はかかりつけの歯科医へご相談くださいませ。
ブリッジの費用
ブリッジの費用は患者さまのお住まいの地域やお口の中の状態、ご要望により変わります。このように費用が変わりますので、こちらでは具体的な費用は省略いたします。ただブリッジの費用に影響を与える点を挙げます。
・歯科医の経験や技術:歯科医の経験や技術が高いほど費用が異なります。
・使用する材料:金属やセラミックなど使用するブリッジの材料によって費用が異なります。
・お口の中の状況:患者さまの歯の状況などお口の中の状況により費用が異なります。
保険を適用して費用の負担を減らしたいなどのご要望含め具体的な費用が気になる方はかかりつけの歯科医へご相談ください。
まとめ
今回は歯を失った状態を放置するとお口全体に影響が出るリスクをお伝えしました。その上で歯を失った場合のリスクを解決する治療方法としていくつかある中、失った歯の両側の健康な歯を利用して金属やセラミックでできた被せ物を装着してリスクを解消するブリッジ治療とはどういった治療か、ブリッジ治療のメリットやデメリット、ブリッジ治療のステップや治療期間、最後にブリッジ治療の費用までをご紹介しました。歯を失った場合は決して放置せず、早めにかかりつけの歯科医へご相談くださいませ。かかりつけ歯科医がいらっしゃらない場合は当院へお気軽にご相談くださいませ。