近年の歯列矯正で利用者が増えているインビザラインはやらないほうがいいのか!?
近年の歯列矯正で利用者が増えているインビザラインです。当院でもお問合せを多数いただきます。世界でインビザラインを使用している人の数は2024年時点で約1760万人いると言われています(参照元:アライン・テクノロジー社 https://www.aligntechnology.com/newsroom)。特に10代や20代の間で幅広く利用されています。こんなに利用者のいるインビザラインですが、なぜインビザラインをやらないほうがいいという記事がインターネット上に数多あるのでしょうか?今回はインビザラインをやらないほうがいい理由からインビザラインに当てはまらない人の特徴などを皆さまへご案内いたします。
【目次】
・近年歯列矯正で利用者が増えているインビザラインの理由
・インビザラインをやらないほうが良かったという声
・インビザラインをやらないほうが良い人
・まとめ
近年歯列矯正で利用者が増えているインビザラインの理由
インビザラインは歯並びを整えるための治療方法の1つになります。透明なアライナー(歯並びを整えるために使用される器具)を使用して歯並びを整えていきます。特に10代や20代で利用者が増えていますが、今では30代や40代まで幅広い年代で利用されています。また利用者は更に増えると言われています。インビザラインの利用者が増えている理由はいくつかあります。
●見た目が気にならない
従来の金属ブラケット(歯並びを整えるために使用される器具)と比較すると透明なアライナーなため目立ちにくく気になりません。
●食事を自然に近い状態で楽しめる
従来の金属プラケット(歯並びを整えるために使用される器具)と違いインビザラインは取り外しができるので食事をご自身の歯で楽しむことができます。
●日常をより快適に過ごせる
インビザラインのアライナー(歯並びを整えるために使用される器具)は患者さま一人ひとりにぴったりとフィットするようにカスタムメイドで製作するので口の中での違和感が金属のブラケットよりもありません。
●治療期間が短いこともある
渋滞の金属ブラケット(歯並びを整えるために使用される器具)と比べて通院回数が少なく済む場合があります。忙しい方には適しております。
これらの特徴がインビザラインの利用者が増えている主な理由になります。
また患者さまのライフスタイルに合わせた柔軟な矯正方法でもある点が多くの人に選ばれている理由になっております。
インビザラインをやらないほうが良かったという声
上記の通りインビザラインは近年利用者が増えております。ただインビザラインをやらないほうが良いという声も耳にします。インビザラインをやらないほうが良いという理由をいくつかまとめてみました。
●期待していた効果が得られなかった
インビザラインは全ての歯並びに適しているわけではございません。特に複雑な矯正が必要な場合には期待した結果が得られないことがあります。特に複雑な矯正が必要な方がインビザラインをやり、期待通りの結果が出なかった可能性が考えられます。
●違和感や不快感、痛みがあった
透明なアライナー(歯並びを整えるために使用される器具)を装着することにより違和感や不快感や痛みを感じる人もいます。特に新しいアライナーに交換した直後は圧迫感や痛みが強くなることがあります。この痛みが想像以上だったのではないかと考えられます。
●費用が高くなった
インビザラインの透明なアライナー(歯並びを整えるために使用される器具)の装着時間を守る必要があります。装着時間を怠ると歯並びが思うように整わずに治療が延びてしまうことがあります。結果として当初想定していた期間よりも長く治療を続けなければならなくなり、結果治療費が高くなったのではないかと考えられます。
これらの理由からインビザライン治療を受けたものの後悔したのではないかと思われます。
インビザラインをやらないほうが良い人
ここまででインビザラインをやらないほうが良いと言われている大まかな理由がわかりました。インビザラインは全ての人に適している歯並びを整える治療方法ではありません。ここではインビザラインに適さない、受けないほうが良い人の特徴をまとめてみました。
●歯並びが複雑な方
重度の歯列不正(例えば極端な噛み合わせの不整合や非常に重度の歯の重なり)がある場合、インビザラインでは十分な矯正が難しい場合があります。
●歯が動きづらい方
例えば歯の根が短い場合はインビザラインでは治療が難しい場合があります。
●装着時間を守れない方
インビザラインは1日20〜22時間の装着が必要になります。装着時間が少ない場合は効果を得られない場合があります。
●歯の状態が悪い方
そもそものお話になりますが、虫歯や重度の歯周病がある場合はまず虫歯や歯周病の治療が最優先になります。
●乳歯が残っている方
インビザラインは永久歯が生え揃っていることを前提とした治療方法になります。よって乳歯が残っているお子さまではそもそもインビザラインでの治療が難しい場合があります。
このような方々が歯並びを整えたい場合、インビザラインが合わない場合があります。
このような方々がインビザラインをされた場合、期待していた結果が得られず、やらない方が良い言われているのかと思われます。
まとめ
近年利用者が増えているインビザライン。利用者が増えている背景にはとても多くのメリットがある点があります。ただインビザラインは全ての方に適した治療方法ではございません。ご検討者さまのお口の中の状況やライフスタイルにより適さない場合もあります。逆に従来のワイヤー矯正がオススメの場合もございます。ご自身に適した治療方法を知るにはご判断する前にまず歯科医師へご相談することオススメいたします。治療を始める前にご自身のお口の中の状況やライフスタイルの把握、そしてインビザラインもメリットやデメリットをご理解され、その上で歯科医師とご相談されながら最適な治療方法をご選択されることが、結果満足のいく結果につながるかと思います。