こんにちは
ちば歯科診療室の千葉です。
突然ですが、抜歯などにより歯を失うとどうなるでしょうか?
これまでの研究により、以下のようなデータがあります。
・認知症になりやすくなる
歯がほとんどなく入れ歯を入れていない人は自分の歯が20本以上残っている人に比べ、認知症の発症リスクが約1.9倍上がるといわれています。
・転倒しやすくなる
65歳以上の健康な人を対象として調査で、残っている歯が19本以下で入れ歯を使用していない人は、20本以上の歯が残っている人に比べ、転倒リスクが2.5倍になるという結果が出ました。
また、歯を失う原因第1位の歯周病は、糖尿病、肺炎また心臓病など、さまざまな病気と関係しているといわれています。
このように、歯を失うと健康寿命に大きく影響してくることがわかります。

では、歯をできるだけ失わず、生涯にわたって健康でい続けるにするにはどうすればよいでしょうか?
それは、歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることです。
80歳の時点で残っている歯を調べた調査で、
・定期的に歯科検診を受けている人 平均約15本
・歯が痛くなった時だけ治療を受けた人 平均約6本
という結果が出ました。
つまり、メンテナンスを定期的に行うことが、歯を残すことにつながるのです。

お口のメンテナンスは、3か月~半年に1回を推奨しています。
メンテナンスで行うことは
・お口の検査
虫歯、歯周病、かみ合わせなどを毎回検査し、1~2年に1回はレントゲンをとり、細かくチェックします。
・歯磨き指導
お口の健康を維持するには毎日のホームケアが大切です。
うまく磨けるよう、ブラッシング指導するだけでなく、一人ひとりのお口の状況にあった、歯ブラシや歯磨き粉をご説明します。
・お口のクリーニング
ホームケアだけでは落としきれない、歯石やプラークを専用器具でしっかりきれいにします。

このように、定期的にメンテナンスを受けることで、たとえ虫歯や歯周病になっても早期に発見でき治療できるため、歯が悪くなるリスクが減ります。
症状の悪化した歯が増えると、治療にかかる回数が増え、場合によっては、治療費も高額になります。そういう意味では、定期的なメンテナンスにより、治療費も抑えることができます。
以上のことから、お口の健康を維持し、健康寿命を延ばすために、当院ではメンテナンスをお勧めしております。
