インプラントかブリッジか入れ歯、どの治療が最も適しているかのか？
歯を失う前のように食事を楽しみにたい、笑った際の印象を戻したい。歯を失った際のお悩みは人それぞれあります。同じように歯を失った場合の治療方法はいくつもあります。歯を失った多くの方が歯を失った治療方法の中でどれを選べば良いのか悩まれます。当院にも同じようなご相談を数多くのいただきます。治療方法ばかりに目を向けると理想や目的と違った選択をしてしまうリスクがあります。今回は歯を失った際にどんな治療方法が自身に適しているのかとお悩みの方向けを対象にしております。
【目次】
・歯を失った際にはどんな治療方法があるのか？
・インプラントとブリッジと入れ歯の特徴とメリット・デメリット
・インプラントかブリッジか入れ歯に迷ったら？
・まとめ
歯を失った際にはどんな治療方法があるのか？
歯を失った際にはいくつかの治療方法があります。理想や目的はさておき、ここでは治療方法のみをまずご紹介いたします。歯を失った際の治療方法はいくつもありますが、その中でも大きく3つの治療方法をご紹介いたします。
・インプラント
歯を1本〜全部失った場合に選択する治療方法になります。患者様の顎の骨に人工根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法です。インプラントは天然歯に最も近い感覚を取り戻すことができます。天然歯だった頃と近しい状態で食事を楽しむことができます。また見た目も取り戻すことができます。
・ブリッジ
歯を1本〜数本失った場合に選択する治療方法になります。失った歯の両脇の歯を支えとして使い、人工歯を取り付ける治療方法です。インプラントとまではいきませんが、天然歯の代わりとして食事を楽しむことができます。比較的に早く治療が行えます。
・入れ歯（部分含む）
一部の歯を失った場合、全ての歯を失った場合に選択をする治療方法です。金属などのプレートの上に人工歯が取り付けられものを歯茎に装着させる治療方法です。取り外し可能なタイプと固定されたタイプがあります。
このように歯を失った場合には大きく3つの治療方法があります。失った歯が一部なのか、全部なのか。前や奥、上や下なのか、はたまたその両方か。天然歯のように食事を楽しみたいのか、見た目を取り戻したいのか、はたまたその両方か。このように状況や理想によりどの治療方法を選択するのかがかわってまいります。
インプラントとブリッジと入れ歯の特徴とメリット・デメリット
インプラント、ブリッジ、入れ歯は歯を失った際の治療方法です。インプラントが一番良いというわけではございません。それぞれにメリット、注意点があります。それぞれのメリット、注意点は以下になります。
●インプラント
◯メリット
・天然歯に近しい感覚と見た目を取り戻すことができます
・周囲の歯に対する影響を抑えることができます
・安定性が高く長期的な耐久性が期待できます
◯注意点
・手術が必要になります
・お体の健康状態や骨の状態によっては適さない場合があります
●ブリッジ
◯メリット
・手術が不要
・比較的早く治療できます
・身体への負担が少なくて済みます
◯注意点
・両脇の歯にクラウンを取り付けるため、これらの歯を削る必要があります
・取り外しができないので歯石などが溜まりやすくなります
●入れ歯
◯メリット
・比較的低コストでできます
・取り外すことができるので清掃しやすいです
◯注意点
・安定性が低いため食事や話がしづらいことがあります
・長時間の使用が続くと不快感を感じることがあります
このようにインプラント、ブリッジ、入れ歯でメリットや注意点が異なります。
ご身体の健康状態やお口の中の状態、通院期間などによりご自身に最適な治療方法が変わります。
インプラントかブリッジか入れ歯に迷ったら？
歯を失った際の治療方法にはインプラント、ブリッジ、入れ歯と大きく3つの治療方法があり、それぞれでメリットや注意点があることがわかりました。そしてご身体の健康状態やお口の中の状態、通院期間などによりご自身に最適な治療方法が変わることもわかりました。では自身に最も適した治療方法はインプラントなのか、ブリッジなのか、入れ歯なのか。いろいろ調べる中で迷ってしまい、わからなくなってしまう方もいらっしゃるかと思われます。ここではインプラントか、ブリッジか、入れ歯か、迷われた際のおさえておくべきポイントをご紹介いたします。
・健康状態：歯茎や骨の健康状態により治療方法の選択に影響を与えます
・治療期間：インプラントの治療は通常数ヶ月かかります。ブリッジや入れ歯は比較的早く治療が進みます。通院回数も増える為、仕事や子育てに影響を与える場合もあります
・好み：入れ歯だと違和感を感じるなど患者さまの好みによりどの治療方法が適しているかが変わります
・まわりの歯への影響：ブリッジは両脇の歯を削る必要があります。インプラントは周囲の歯への影響はありません。天然歯を残したいかどうかで変わります
・見た目：インプラントは天然歯と近しい見た目が得られます
・予算：治療方法により費用が異なります
インプラントかブリッジか入れ歯かで迷われた場合、上記の6つの軸で比較されると患者様に適した治療方法を見つけることが出来ます。
まとめ
歯を失った際の治療方法としてインプラント、ブリッジ、入れ歯のどの治療方法が自身に最も適しているのか。今回はインプラント、ブリッジ、入れ歯で迷われた際のご判断に活きる6つのポイントをご紹介いたしました。あくまでもご紹介しました6つのポイントは絶対ではございません。今回ご紹介しました6つのポイントをふまえ、皆様の方で新たなポイントを付け加えたり、減らしたりされるとより患者様へ適したご判断ができるかと思いわれます。もしそれでも悩まれる場合は、かかりつけの歯科医師へご相談されてみてはいかがでしょうか。かかりつけ歯科医師がいらっしゃらない場合はお気軽に当院へご相談くださいませ。
