9月に入り、朝晩はだいぶ過ごしやすく感じられるようになりましたが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
食欲の秋を迎える前に、お口の中の状況を改善して美味しいものを食べられようにしていきたいですね。
さて、今回は入れ歯についてお話ししたいと思います。
せっかく作った入れ歯もきちんとお手入れしてあげないと快適に使うことが出来ません。
入れ歯によって回復した良好な状態を長く維持するには日々の取り扱いが大切です。
入れ歯を入れたお口の中は清掃不良になりやすく、口内炎になったり、痛くなったり、残っている歯もダメになってきたりすることがあります。
そういったことを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
1.入れ歯のお手入れの仕方
まず。一番最初に知って欲しいことは、入れ歯も歯と同じ様に食べかすやプラーク(細菌の塊)がついてしまうということです。
ほっておくと、着色や歯石にもなりますし、なにより口臭、口内炎、むし歯、歯周病の原因になります。
なので、毎日のお手入れで清潔にしておくことが必要です。
毎食後、入れ歯を取り外しお口の中は歯ブラシで、入れ歯は出来れば入れ歯用のブラシで磨いてあげてください。
その際の注意するべきポイントをいくつか挙げておきます。
・洗面器などに水を張ってから洗う。
洗っている最中に落として割ってしまったり、排水溝に流してしまうのを防ぐためです。
・傷つけないように
ゴシゴシ強い力で磨きすぎたり、研磨剤の入っているようなもので磨いてしまうと傷になります。
傷ついた入れ歯は汚れが付きやすくなってしまいます。
2.入れ歯の付け外し方
入れ歯を清潔に保っていく方法はわかりましたね。
では、次に入れ歯を上手に使う方法です。
・入れ歯を入れる時
入れ歯を入れる時には、水分で少し濡らしましょう。
乾燥した状態で入れようとすると擦れて痛いことがあります。また、少し濡れていると吸着も良くなります。
部分入れ歯は、無理な力を加えずに入る方向に沿って入れ、咬み込まないで最後まできちんと指で装着しましょう。
慣れてくるとどうしても噛んで入れてしまう方が多いようですが、そうすることでバネが緩んだり最悪の場合折れてしまうこともあります。
・入れ歯を外すとき
総入れ歯の場合は、前方を前側に押してパコっとさせてから外すようにしましょう。
部分入れ歯の場合は、バネをかけている歯を指で押すようにして外します。
3.夜寝るときは?
就寝前は義歯洗浄剤を使用してお手入れしましょう。
義歯洗浄剤を使うことでブラシだけでは取り切れない汚れや、カンジダ菌などのカビや細菌などを除去することができます。
特別な場合を除いて基本的には、夜には入れ歯を外して水中で保管します。
入れ歯の下の粘膜を休めるためと、寝ているときには唾液の量が減りお口の中の細菌が増えてしまうためです。
その際に注意して欲しいことは熱湯では洗わないということです。
入れ歯の材質上、熱湯をかけてしまうと変形したり劣化する恐れがあります。
夜寝る前に、ブラシを用いて流水下で清掃し、ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します。
使用方法に書いてある時間浸透出来たら義歯用ブラシで浮き上がった汚れと義歯洗浄剤を洗い流してから使用します。
以上、簡単にではありますが入れ歯を快適に使うためのポイントでした。
わからないことがあったり、気になることがあれば歯医者に来てなんでも聞いてください。
一緒にお口の中の健康を守っていきましょう。
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