こんにちは、院長の千葉です。
子供の歯のけが(歯の外傷)で、特に多いのは、歯の破折です。
歯の破折とは、転んだり、ぶつけたりして歯が折れることで、特に上の前歯が多いです。乳歯の場合は、のちに永久歯に生え変わりますが、永久歯の場合は折れた部分を適切に治さなければいけません。
折れた部分を治すには、レジンという樹脂系の材料で修復したり、かぶせものを作成して治したりしますが、折れた歯の破片があるならば、それを再接着して治すのが一番確実できれいに治ります。
以下のケースは、折れた破片を再接着して治した症例です。
<ケース>9歳、男の子、転倒により右上前歯破折
(治療前)
(治療後)
なので、歯が折れてしまった場合は、本人もご家族もショックを受けると思いますが、冷静に折れた破片を探していただき、見つけた場合は水につけた状態で、ご連絡ください。ちなみに、歯の脱臼と言って、歯が根っこから抜けてしまっている場合は、抜けた歯を牛乳につけて歯科医院を受診するのがベストです。ですので、折れているのか抜けているのかわからない場合は、牛乳につけていただけるといいと思います。