こんにちは、歯科医師の遠藤です。
今回は、歯根破折、歯の根っこが割れてしまった時のお話です。

患者様に、歯の根が割れてます、と説明した際、どうして割れてしまったんですか?と、お声を多くいただきます。
歯にかかる負荷に耐えきれず、歯が割れるわけですが、負荷のかかり方には急激なものと、継続的なものがあります。
まず、急激なものです。
人は口に物を入れる際、目で確認して脳がこれくらいの咬合力が必要、と判断して噛む力をコントロールします。目で確認できず、不意に硬いものが口に入ってしまった場合、力のコントロールが上手くいかず、ガツン!と噛んでしまい、大きな負荷がかかり割れてしまうことがあります。
これは患者様ご本人も理由に納得されやすいですね。
次に、継続的に負荷がかかっている場合です。
特に硬い物を食べたわけではないのに、突然割れてしまった場合です。
この場合、お口の中を拝見すると、頬の内側に歯列に沿って線が入っていたり、歯のかみ合わせの面がすり減っている、細かいヒビが入っている、など食いしばりの所見が見られます。
日常的に食いしばることにより、歯に継続的に負荷がかかっており、小さな力が最後の一押しとなって歯が割れてしまう。
この場合、なるほど…と感じながらも、では、割れてしまった歯は残せないので抜きましょう、と言われてもなかなか、はい!とは言えないお気持ちですよね。
さて、割れてしまった根をどうするかですが、まず、みなさんがどうしたいのか、をしっかり伺います。
当院でご提供している治療には、抜歯をしてインプラント、固定式のブリッジ、取り外し式の義歯、そして抜歯をしての治療に踏み切る前に経過観察を行なっています。何がその方にとって最善の治療なのか。歯を一本失うことは、患者様にとって大変なことですよね。
そのお気持ちに寄り添いながら、皆様にとって最善の治療に力を尽くして参ります。
